こころの治療
精神科・心療内科が診察する<こころの病気>は、内科や外科とは少し違います。
うつ病・不眠症・パニック障害・統合失調症…
いろいろな病名がありますが、基本的には <無理をしてしまう> ことが原因です。
体がつらく、内科や外科を受診し、「特に異常はありません」と言われたことはありませんか?
無理がたたって、体にいろんな変化が起きてしまう、それが<こころの病気>です。
治療としては、精神療法・薬物療法・療養指導・リハビリ活動 などがあります。
クリニックで行われる面接・治療は 原則的に保険診療 であり、他の科の取り扱いと同じです。
家族の方だけの相談も可能です(相談されるご家族自身の保険証を持参下さい)。
<こころの病気>は防ぐことが可能です。
無理をしすぎないように、
誰にも話せない日々の不安・人生の悩みなどを溜め込みすぎないように、 早めに当院へお話しにいらしてください。
女性の悩み
女性ならではの悩みについて、男性に言いにくい場合があると思います。
当院では、希望があれば常勤の女性医師が担当いたします。
スタッフは全員女性ですので、安心していらしてください。
PSW(精神保健福祉士)による相談
医療費についての問題・さまざまな福祉制度の案内や手続きの説明・慢性期の方についてのリハビリの指導や相談・必要な場合について訪問指導などを行います。
精神療法
性格・状態・環境などによって、ひとりひとりの治療方法は異なります。
心を支える・気持ちに共感するといった 支持的精神療法 、行動変容・迷いをたちきるように指導・提案する 行動療法 などがあります。
気持ち・考え方・生活習慣・環境の整理について医学的見解を交えて援助します。
薬物療法
現在の精神医学では、脳や自律神経の働きについて研究がなされ、心の病の治療では、すでに確固とした薬物療法の理論と実績が示されています。
しかし、他の科の薬と同様、副作用が発現することがあります。
服薬については医師の説明を聞き、注意事項・用法用量を守る必要があります。
リハビリ活動
病気が長引き、慢性化している場合には、活動性を回復・維持するために、対人関係や作業動作などについてのリハビリ指導が必要となる場合があります。
これにはグループ参加・デイケア・作業指導などがあります。
就労に関しては就労支援センターのご利用もおすすめします。
「精神保健のページかわにし」のサイトも御参考ください。
性格検査など
診断や治療を進めるに当たって、ご自身の考え方や行動様式などを理解することも大事です。性格や考え方の傾向がわかる簡単な心理検査を用意しています。
ただし検査で全てが分かるわけではないので、結果にこだわる必要はありません。
脳やホルモンについての検査
人間の心や精神活動は、脳・中枢神経が主に働いています。
脳波検査・脳CT・MRIなどについては、必要に応じて連携のある機関で実施します。
また、甲状腺ホルモンなどのバランスによって精神的に不安定になることもあり、これらについては血液検査で当院にて判定できます。